貴方との想ヒ出日記
12/5
朝。
ヒカルが
「時間割聞きに行こ。」
じゃなくて
「社会のノート貸して‼︎」
だった。
テスト勉強らしい。
だから大事なところを言って
紙に写さした。
それが朝休みのコト。
今は昼休み。
ヒカルに聞いたらそのテストの点は…
48点。
そして今。
ヒカルは私に叱られてる。
「どーした?ヒカルまたなんかやらかしたん?」
笑いながら会話に入ってきたのは
君…シュウで。
「ヒカルがな、ノート貸してって言うから
見せて、大事なところを言って紙に写さしたのに
テストの点数めっちゃ悪いんよ。」
目を逸らしたまま言う。
それに気づいてないのかヒカルに問う。
「テスト何点なん?」
「48点。」
「は⁈お前それ、マジで言うとん⁈」
「マジマジ‼︎こっそり見たもん」
「カナ。どんなまとめ方しとん?」
「はい。ここ。」
ノートのページを開いて見せるとシュウは
呆れたように笑う。
「ヒカル、お前アホやろ」
「そうやねんよな〜あ‼︎お詫びにシュウ、
カナの新しい好きな人教えたるわ‼︎」
「は⁈ヒカルお前日本語の使い方間違ってる‼︎」
“新しい好きな人”って聞いた時にシュウが悲しそうな顔をしたんは
気のせい…?
そんなわけないか、私の気のせいだよね
「でもシュウ、カナに殺されるし、あとちょっとで
チャイム鳴るし自分で聞いてな。」
キーンコーンカーンコーン
「じゃぁヒカル。私教室帰るわ。」
バイバーイと手を振って自分の席へ。
5、6時間目も終わり帰り道。
本来通学路を守らなきゃだけど
私は近道を通って帰る。
シュウ…今頃笑ってるかな?
「カナ〜」
ん?シュウの声?
気のせいか。
タブンシュウのコト考えてたからだ。
「おい、カナ‼︎無視すんな‼︎」
「………ぇ?」
振り返るとシュウが居た。
「よ‼︎カナ。」
私の大好きな笑顔がある。
思わず笑ったコトを隠すように
「ハロ。」
と返事を返した。
「カナ。こっちから帰っていいん?
バス道通るからからダメじゃないん?」
「ん〜?ダメだと思うよ〜」
「えーチクったろか(笑)」
「あはは、やめてよ〜(笑)」
「なぁ、カナ。一団地って誰が居ったっけ?」
「知らなーい♪」
「嘘つけ‼︎
えーとカナと?ガクと?」
ガクっていうのは私達と同様、幼馴染。
「えーと私とガクの他に…
あーっと、ユカが居る。」
ユカっていうのは去年転校してきた子。
私とは家が隣同士。
前は仲が良かったけど今は
喋ることすらない。
ちなみに学校はほぼ休みがち。
でもってシュウの隣の席の人。
「ユカって誰?」
「あー。大賀。」
「え⁈嘘‼︎大賀って六団地じゃないん⁈」
「私と家隣同士だし。一団地だよ。」
「へぇー初めて知った‼︎」
あんまりユカに興味ないのかな?
私、シュウの好きな人はユカかと思ってた。
休みカードにいつもメッセ書いてるし。
…席が隣だからか。よかった。
「なぁカナ。…今は誰が好きなん?」
「……………教えるわけないじゃん」
あーあ。可愛げのないやつ。
「えー‼︎お願い‼︎誰にも言わへんから‼︎」
「教えないもーん♪」
「えー…」
そこまで言ったところで別れ道。
「今度教えろよ‼︎」
「気が向いたらね」
シュウに背を向けて歩き出すと
「カナ‼︎」
「ん?」
「バイバーイ♪」
「バイバイ…」
そう言って別れる。
明日も喋れるかな…。
それにしても…
“今は誰が好きなん?”
今は…か。
「今もお前だバカヤロー…」
道の小石を蹴り上げて呟いた…
朝。
ヒカルが
「時間割聞きに行こ。」
じゃなくて
「社会のノート貸して‼︎」
だった。
テスト勉強らしい。
だから大事なところを言って
紙に写さした。
それが朝休みのコト。
今は昼休み。
ヒカルに聞いたらそのテストの点は…
48点。
そして今。
ヒカルは私に叱られてる。
「どーした?ヒカルまたなんかやらかしたん?」
笑いながら会話に入ってきたのは
君…シュウで。
「ヒカルがな、ノート貸してって言うから
見せて、大事なところを言って紙に写さしたのに
テストの点数めっちゃ悪いんよ。」
目を逸らしたまま言う。
それに気づいてないのかヒカルに問う。
「テスト何点なん?」
「48点。」
「は⁈お前それ、マジで言うとん⁈」
「マジマジ‼︎こっそり見たもん」
「カナ。どんなまとめ方しとん?」
「はい。ここ。」
ノートのページを開いて見せるとシュウは
呆れたように笑う。
「ヒカル、お前アホやろ」
「そうやねんよな〜あ‼︎お詫びにシュウ、
カナの新しい好きな人教えたるわ‼︎」
「は⁈ヒカルお前日本語の使い方間違ってる‼︎」
“新しい好きな人”って聞いた時にシュウが悲しそうな顔をしたんは
気のせい…?
そんなわけないか、私の気のせいだよね
「でもシュウ、カナに殺されるし、あとちょっとで
チャイム鳴るし自分で聞いてな。」
キーンコーンカーンコーン
「じゃぁヒカル。私教室帰るわ。」
バイバーイと手を振って自分の席へ。
5、6時間目も終わり帰り道。
本来通学路を守らなきゃだけど
私は近道を通って帰る。
シュウ…今頃笑ってるかな?
「カナ〜」
ん?シュウの声?
気のせいか。
タブンシュウのコト考えてたからだ。
「おい、カナ‼︎無視すんな‼︎」
「………ぇ?」
振り返るとシュウが居た。
「よ‼︎カナ。」
私の大好きな笑顔がある。
思わず笑ったコトを隠すように
「ハロ。」
と返事を返した。
「カナ。こっちから帰っていいん?
バス道通るからからダメじゃないん?」
「ん〜?ダメだと思うよ〜」
「えーチクったろか(笑)」
「あはは、やめてよ〜(笑)」
「なぁ、カナ。一団地って誰が居ったっけ?」
「知らなーい♪」
「嘘つけ‼︎
えーとカナと?ガクと?」
ガクっていうのは私達と同様、幼馴染。
「えーと私とガクの他に…
あーっと、ユカが居る。」
ユカっていうのは去年転校してきた子。
私とは家が隣同士。
前は仲が良かったけど今は
喋ることすらない。
ちなみに学校はほぼ休みがち。
でもってシュウの隣の席の人。
「ユカって誰?」
「あー。大賀。」
「え⁈嘘‼︎大賀って六団地じゃないん⁈」
「私と家隣同士だし。一団地だよ。」
「へぇー初めて知った‼︎」
あんまりユカに興味ないのかな?
私、シュウの好きな人はユカかと思ってた。
休みカードにいつもメッセ書いてるし。
…席が隣だからか。よかった。
「なぁカナ。…今は誰が好きなん?」
「……………教えるわけないじゃん」
あーあ。可愛げのないやつ。
「えー‼︎お願い‼︎誰にも言わへんから‼︎」
「教えないもーん♪」
「えー…」
そこまで言ったところで別れ道。
「今度教えろよ‼︎」
「気が向いたらね」
シュウに背を向けて歩き出すと
「カナ‼︎」
「ん?」
「バイバーイ♪」
「バイバイ…」
そう言って別れる。
明日も喋れるかな…。
それにしても…
“今は誰が好きなん?”
今は…か。
「今もお前だバカヤロー…」
道の小石を蹴り上げて呟いた…