腹黒王子に囚われて
9章 瑛太の心情
 
べつに…

恋愛がくだらないとか

女がくだらないとか

そんなふうに思ったことはない。


だけど



(お母さん、どこ行くの?)

(瑛太……。ごめんね)

(お母さん……?)




(母さんはお前を捨てて、自分の道を選んだんだよ)




あの日…

母親に見捨てられたあの時から



俺は必要以上に、人に嫌われることが怖くなった。
 
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