腹黒王子に囚われて
「すげぇ綺麗だけど?」
「んっ……」
至近距離でつぶやかれる言葉に、体に息がかかってピクンと反応してしまう。
「でも……」
瑛太はスカートのジッパーに手をかけて、ゆっくりとおろしていく。
「全部見ないと分かんない」
「やっ……」
そんな台詞を言って、一気にスカートをおろしてしまった。
下着姿だけになって
さらに恥ずかしさが増し、自分の体を隠そうとした。
だけどそれを瑛太の腕が許してくれなくて、
「葵。
全部見せて。
葵を抱いてるのは、俺だから」
真っ直ぐと目を見つめる瑛太に、自然と腕の力が抜けた。
あたしを抱いているのは瑛太。
目の前にいるのは……
あたしの好きな人。
それならもう
怖くなんかない。
瑛太は掴んだ腕を外すと、再びあたしの体にキスを落とし続けた。