腹黒王子に囚われて
その言葉で、瑛太のネジも外れたように
一気にあたしの中へ入ってきた。
「ぁあっ……」
今までとは比にならないほどの声が漏れ
必死に瑛太の背中に腕を回す。
嬉しくて…
幸せすぎて……
誰かに抱かれるという行為が
こんなにも自分を満たしてくれるものだとは知らなかった。
空っぽになって抱かれ続けていた日々。
心と体が別物のように、正反対の感情を持っていて
悲痛の叫びを心で漏らしながら、
(すげぇ感じてんじゃん)
と拓先輩に囁かれ、体は勝手に反応してた。
それがすごく悔しくて
逆らいきれない自分が恥ずかしくて
自分の体はこういうものだと
汚らわしいものだと言い聞かせてた。
だけど……