腹黒王子に囚われて
 
「けど……」


突然、腕を伸ばされ、髪をとられた。

背中の真ん中くらいまである、ストレートのこげ茶色の髪。





「………お前の髪…すげぇ綺麗」


「……」





悔しいけど

あたしの髪に口づけるアンタの横顔も


カッコいいなんて思ったのは
絶対に言いたくない。
 
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