腹黒王子に囚われて
 
そのあと、美咲が買い物をしたいというものだから
ちょっとした街まで出て、お店をプラプラ。

美咲は気に入った洋服を見つけて、2着購入していた。


紙袋を手に持って、
疲れた足を休ませるために、カフェに入る。


ロイヤルミルクティーを頼んで、一息ついた。


「はぁ…やっと気になってたスカート買えた!
 大満足!!」

「よかったね」

「うん!ずっと悩んでたけど、どうしても一人だと踏ん切りがつかなくて……。
 葵みたいに、ズバッと買っちゃいなよ。って言ってくれる人がいると助かる!」

「そう」


あたしとしては、
何日も気になっている物を、いつまでも買わない人の気持ちのほうが理解出来なくて……。


その悩んでる時間がめんどくさいからと、
気になってるものは、自分のお財布が許す限り買ってしまうタイプだ。


美咲は終始ニコニコしていて、本当に満足そうだった。



「………あのさ…」

「んー?」



そこで、あたしはずっと気になっていたことを美咲に聞いてみることにした。
 
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