腹黒王子に囚われて
 
「あ、噂をすれば……!!」


あたしと美咲が並んで歩く前に、別のルートから歩いてきた新條が前を歩いている。


絶対にかかわりたくない。


なんて思ってるのに、



「ほら!行くよ!!

 ……新條くんっ!!」



美咲はあたしの手を引っ張ると、新條のもとへグイグイと寄せてきた。
 
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