腹黒王子に囚われて
 
「だからさ。
 俺たちが付き合ってるってことにすれば、お互いによくね?

 誰も文句言わなそうだし」


「……」


確かに、新條瑛太が彼氏なんて知ったら、それに対抗するような男は、この学校にはいないかもしれない。

けど……



「めんどくさそう」



自分に彼氏がいるなんて、
そっちのほうがめんどうなんじゃないかと思って……。
 
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