腹黒王子に囚われて
 
「帰って」

「ごめん。
 俺、無神経なこと言ったよな」

「いいから今日は帰って!」



今、どんなに弁解されても、怒りを抑えることはきっと無理で……。



あたしの中で、
どんどんと過去が増幅しているから……。



「ごめんっ…
 またちゃんと謝るからっ!」



あたしに体を押しやられながらも、瑛太は最後まで謝っていた。
 
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