腹黒王子に囚われて
 
「え……」


さらに驚いたのが、今あたしの目の前にいる人物。


そこにいたのは、
美咲がきゃーきゃー騒いでいた新條瑛太という男で……。


さっきまでの優しい声からなら、彼が告白の相手だったとは納得できる。


けど……




「………あ…」




彼もあたしの存在に気づく。


一瞬の沈黙。


なぜなら彼の右手には

未成年では禁止されている



煙草が握られていたから……。
 
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