世界滅亡
零日前
そしてこの日
世界が滅亡する
俺は病気だと嘘をつき学校を休んだ
皆と楽しく話しながら‥という方法もあったが今は誰にも会いたくなかった
涙を流しすぎて目の下を真っ赤に腫らしてしまった
そんなことも気にせずボーッとする時間が流れる
何時に世界が滅亡するか正確な時間は知ってしまった
気づくともう一時間をきっていた
何を考えたか俺でもわからないが無性にお気に入りの服が着たくなった
まるでデートにでも行く日のように何度も鏡の前に立つ
「これでいいな‥あ、そろそろか」
最後に俺がすることは決まっていた
勢いよく部屋の窓を開ける
「今までありがとうございましたー!」
生きた中で一番声が出たと思う
人々が口を開け俺の方を見ている
そして俺は笑顔で空を見上げ、ゆっくりと目を閉じた
【世界滅亡終わり】