涙雨[ナミダアメ]
学校をふけんのなんて久しぶりだ。


「なあ、お前らさ俺を何だと思ってるんだ!?
暇人か?いや違う!俺はな社長なのー。」


千尋くんの車で
メイカちゃんの家に向かう。


千尋くん、今日もすこぶる機嫌が悪い。


「パパ、ありがとう!」


「キモイ。
あ、聞いたぞ。翔子彼氏連れてきたんだって?」


「トラック野郎だけど、
いいやつだよ。アイツ…」


「ふーん。
アイツが彼氏なんて、明日嵐じゃね?」


「親父、なんか嫉妬してる?」


「あ゛ッッ!?
バカじゃねーの!?
俺にはな~愛するミユがいるんでね。」


千尋くん…まさか…


「ババアが好きとか?」


「バカかっての!
昔の話だ。今はミユのが愛してる。」


「「昔の話って…えーえ!!」」



守とかぶった。



千尋くんとババアが
まさかそういう関係だったとは…


「で?マモはどこぞの女に惚れたんだ?」


「教えねーから!親父に惚れた女の話なんかしたくねーわ。」


とかいいながら、
やっぱり守と千尋くんは仲がいいね~。



親父と息子ってこんな感じなんかな。




< 102 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop