涙雨[ナミダアメ]
なんだかんだ言いながら、メイカちゃんのアパートに着いた。



「雫ちゃん、いるかな~」


ピンポンを押すと、
半袖、短パン、ちょんまげ頭のメイカちゃんが出てきた。


「マモ~会いたかったにゃ。」


「メ、メイカ?」


「メイカはね~マモに会いたかったのです~」


な、何なの…この生き物。


メイカちゃんに抱きつかれた守。


固まってるし。


「ゴメン!メイカ酔っぱらいなんだ!」


トコトコと出てきたのは、眼鏡に、素っぴん、半袖ワンピの雫ちゃんだ。


キュン…



「マモ~エッチしようか~」


「メイカ、ちょっといい加減にしろ。」


酔っぱらいのメイカちゃんを抱き抱え、守は寝室へと連れていった。


「なんかあったの?あれ…」


「あ~うん。
ちょっとさっきね…」


メイカちゃんが酔っぱらいなんて意外だ。



「あ、中入って。」


「うん。」



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