涙雨[ナミダアメ]
雫ちゃんは、俺にジュースをくれた。


「合宿抜けてきて大丈夫なの?」


「大丈夫、大丈夫!
夜は先生いねーし。」


「いけないんだ~麗夜くん。」


相変わらず、下手くそな笑みを浮かべる雫ちゃん。


でも前よりかは
少しは明るくなってきた。


「全くさーせっかくの夏休みだっつーのに、合宿なんてあり得ないっつーんだ。」


「私も合宿抜け出したな~昔。」


「雫ちゃんもあったの?合宿!」



「うん。
担任がね、熱血で合宿するぞー!なんてはりきって。当然、メイカはいないし
私も抜け出したの。」


「あー俺も雫ちゃんの女子高生姿見たかったわ~」


きっと可愛かっただろうな~


したら、俺が絶対彼氏になってたのに。





てゅうか…こんな普通の会話でさえ新鮮。


つかドキドキする。



雫ちゃんの素っぴんヤバイし。



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