涙雨[ﾅﾐﾀﾞｱﾒ]

４

メイカと守。《番外編》

メイカside


「総長ー総長総長ー！」


「お前、うるせえんだよ…」


居酒屋で、久々に会った
この女。


当時、クイーンデビルの副総長でもあり
アタシの妹みたいに可愛がってたやつ。


田辺　涼　ﾀﾍﾞﾘｮｳ


「総長、ビールっすか？」

「だからさ、総長って呼ぶなっつーに。
もう引退したんだからさ。」


「何いってるんすか～
アタシの総長は総長しかいないんすから。」


全く変わんないな。


バカ正直ですっげえまっすぐなところ



ビールを頼み、
すでに飲んでいる涼と乾杯をした。


「乾杯～！！」


「涼、仕事は順調？」


「順調っス！
って言いたいところですけど、ダメっす。
こないだも、ナンバーツーの子と喧嘩しちゃって…」

「そっか。
涼はまっすぐすぎるからね～」


涼は、去年チーム抜けて
キャバになった。

「でも手は出してないっすよ！」


「涼が手を出したら
顔なくなっちゃうよ～」


可愛い顔して、
バカ力の涼は、喧嘩に関してはかなり強かった。



「総長はどうなんすか？
先公になるんすか！？」


「まあね。
雫も小学校の先生になるし、アタシは保健室の先生にでもなろっかな～」