涙雨[ナミダアメ]
ドライブに行った帰り道、


ボコボコになった
バカサルを拾った。



手当てをして、
バカサルが帰った私の部屋。


守とふたりきり。


緊張する。
つーか男とふたりきりで
部屋にいるとか初めてだし…


この沈黙が嫌だ。


「って、携帯見てるし!!緊張してたアタシがバカだった!」


守は、ピンクのソファーに寝転がりマイペースに携帯を見ていた。


でも…

こーゆう普通な感じが
いいのかもね。



まったりな感じが。


「へえ、メイカ緊張してるんだ?」


「う、うるさいな。」


「こっち来る?」


体を起こして、
隣をポンポンとする守。


「い、いくわけないじゃんか!」


「あっそ~」


そう言って、また携帯をいじり始める守。



カッチーン!!
あ~そうですか。


アタシより携帯ですか!


なんだよ…なんだよ…


アタシ暇じゃん…



つか、守がこんなにマイペースなやつだとは思わなかった!!


ムカついたアタシは、
守の隣にドカッと座った。




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