涙雨[ナミダアメ]
チラリと守を見ると、
ニヤリと笑っていた。



「やっと来た。」


「なっ…いけない?」


「別に?
メイカも可愛い所あるんだ。」


楽しそうに笑う守。



なんかムカツク~


ムカツクけど、
守の隣が落ちつくんだ。



守なら信じてみても
いいのかな。



「メイカ、こっち向いて。」


「ん?……ッッん!!」



それはいきなりのキスだった。


触れるだけのキス。



それなのに…



心臓がドキドキしすぎて
破裂しそう。


「顔真っ赤だ~」


「うるさい//
てか何でキスなんて…」


「メイカだからしたんだけど。
イヤだった?」


首をかしげて甘い声で
聞く守。



イヤじゃない。



そう言いたかったのに、
甘いキスが降ってきた。



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