涙雨[ナミダアメ]
メイカと居酒屋を後にしようとした時だった…



「あれ、メイカじゃーん!」


この声…


あの顔…


「何でテメエがいるんだよ…來輝…」


相変わらず、女数人つれ回してあの頃と全く変わらない。



どーせこの女たちも
コイツの食い物にされるんだ。



腹がたつ。



「メイカ、久しぶりだな。お前も一緒に飲む?」



「飲むわけねえだろ。
どの面下げて生きてんだよ…」


「相変わらず恐いね~
あん時は本当に痛かったんだぜ。」


「來輝~誰この人~」


「コイツ?
昔俺のこと好きだった女。フラれた腹いせに、俺をボコボコにしたんだ。」


フラれた…腹いせだと?



「やだ~恐いこの人~」



「テメエ…バカにしてんじゃねー!!」



バッコーン!!



アタシの我慢が限界だったらしくまた來輝を吹き飛ばしていた。




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