涙雨[ナミダアメ]
携帯に連絡しても
繋がらない。



何があったんだよ…



「キミが雫さんをたぶらかしてるってやつか~」


部屋に行くなりニヤリと
笑った新島。



「お前、なんなの?」


「さあな~」


「お前何か知ってんのかよ!あ?」


首元につかみかかる俺に
新島はまたニヤリと笑う。



「俺、秀さんの後輩なの。んで、頼まれたってわけ。」


「なにをだよ。」



「邪魔者を排除すること♪」


そう言うと、キラリと光ったナイフを出してきた。



「ダメだよ~
秀さんの女にてを出しちゃ~。
海行ったしょ?」


「海?」


「秀さんも人が悪いよな~。出張行ってる間、俺に監視させるんだからさ~。
しっかり見せてもらったよ。」


ナイフを肌に滑らせて、
俺と雫ちゃんの写真まで見せてきた。


「アイツ…マジで狂ってんな。ついに監視までさせるなんてさ。」


「どうする?麗夜くん~
このままさ、ここに刺したらどうなるんだろうね?」


ツーとほっぺに血の筋をつくり、刃先を首に突きつけた。



へえ。


なるほどね。



俺に直接ふっかけてきたわけね。
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