涙雨[ナミダアメ]
ガチャリと玄関が開き、


誰かが家に来た。



「雫、また食事食べてないんだね。」


「…ごめんなさい。」


「雫、ちゃんと食べないと死んじゃうよ。」


そう言って、松山さんが買ってきたパスタを口に運んだ。



昨日殴られた時に口を切って食べられない。



変わってしまった私が悪いんだろうか。



殴った秀が悪いんだろうか。



いや…



私達が悪いんだ。




間違っていたんだよ。



「秀…こんなこと辞めてよ…」


「雫、わかってるだろ?
俺には雫が必要なんだ。」

「違うよ秀。
お互い成長しなきゃいけないんだ。秀。」



「雫、アイツどうなると思う?」


「麗夜くん!?
秀、麗夜くんに何したの!?」


「雫が約束するなら
何もしないよ。」



「何で、何で…
秀!!秀は間違ってる!」



ドスッッ…




お腹に痛みがはしった。





変わってしまったのは
秀自信。



秀の心までも変わってしまったんだ。




もう何を言ってもわかってくれないんだね。



秀。



私はあなたを心から
愛していました。




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