涙雨[ナミダアメ]
しばらくして、
校門に黒いな外車に乗って現れた千尋くん。


スーツをビシッと来た姿はマジで社長みたい。


「ったあく…
俺はお前専属の運転手じゃねえっつんだよ…」


車に乗り込むなり
呆れたように言われた。


「雫ちゃーん雫ちゃーん♪」


「テンション高…
本当にお前って単純だよな。」


「何、誉めてんの?」


「バカっつってんだ。
いい女につられてだいっきらいな勉強するって。
本当単純バカ。」


「勉強は嫌いだよ。
けど雫ちゃんに会いたいんだよ!」


「あっそ。
ま、大学行く気になったんだから安心したぜ?」


「就職なんてして社会に縛られんのはごめんだからねー。

可愛い女の子が沢山いる
大学入って最高のキャンパスライフすんだよ。」


「アホ…
お前は夢とかねーのかよ。」


「俺の夢?
世界のあらゆる美人と
セックスすること~」


そう言うと隣から拳が飛んできた。


「ってえな!!
何しやがんだよ!運転手!」


「本当バカ。」


なんなんだよ…
ったく。


「ほら、着いたぜ。
翔子に言っとけ。
テメエの息子の教育どうなってんだってな。」


ったく、口悪い社長だよ。

千尋くんも実は元ヤンで
うちのババアと因縁の仲なんだと。


んなことは置いといて~


千尋くんの車から飛び降り、家に向かった。


「たっだいま~♪
雫ちゃああん~」


「お帰り麗夜くん。」


あれ…なんか今日元気ねえ?


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