涙雨[ナミダアメ]
ガラリとまたドアが空いてキリッとした看護師さんがやってきた。

「京野さん!!
どこに行かれてたんですか?」


「うぅ…やるんですか?」


雫ちゃんは目をウルウルさせて
看護師さんに助けを求めた。


「はあ…そこ座ってください。」


「いやああ~」



結局、看護師さんに
無理矢理点滴をされた雫ちゃん。



「ったく、痛いのきらーいとか言って昨日は、松山をガッツーンやってたわよね。」


メイカちゃんがケラケラと笑った。



「あれは…その…」


「久々に見たわ!ブラックの雫。」


「だから、あれは…」


「ねえ、松山はどうなったの?」


「松山は、会社の対応に今頃終われてんじゃない?」


「ふーん。」



「結局全部の罪をひっかぶったんだよ。
そーゆうとこは、変わってないね。秀さん…」


「秀…大丈夫かな…」



「秀さんが心配?」



「まあね。
でも秀なら大丈夫。
あの人は強いから。」



最後までアイツを悪くは言わないんだね。




それが雫ちゃんなんだ。



「さてと、大人しくしてんだよ!麗夜!」


「ッッてえ!!」



メイカちゃんは、バシッッとあばらを叩いて守と帰って行った。



つか今…名前呼んだよな。




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