涙雨[ナミダアメ]
愛しの雫ちゃん。



俺の彼女。



「ごめん!雫ちゃん!」


「嫌だねー」


「わかった!
じゃあ今日、雫ちゃん家行かないから!」


「え?何で?」


そう言って寂しそうな目をした。


「うーそ。
今日は、ドーナツ買って行くから。」


ぎゅうっと抱き締めると
雫ちゃんは笑った。




あの後、雫ちゃんは
新しいアパートを借りて
独り暮らしをした。



でもって俺も独り暮らしを始めた。



なんと言っても、春から
大学生だからね~




そう、俺は見事にK大に合格。



守も、アメリカの大学に合格した。


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