涙雨[ナミダアメ]
何もないよと誤魔化して、問題を進める。


しばらくして、集中力がきれた麗夜くん。


本当に集中力がないな~。


でもそんな所が可愛かったり。


集中力がない

麗夜くんの為に休憩をとった。


守くんからの差し入れの
アイスをみんなで食べる。


大好きなチョコ味が
口の中に広がる。


「質問ターイム♪」

アイスを方張りながら、
麗夜くんが合コンのようなノリで言った。


「質問1、雫ちゃんは家庭教師以外に何をしてるの?」


「大学生。」


「大学生!?どこの大学!?俺もそこ行くー」


え。
そんな簡単に決めていいのかな~


本当に単純。


悪く言えばバカ。


「質問2、雫ちゃんさ何か悩んでる?」


彼はやっぱり見抜いているみたいだ。


「え?」


「雫ちゃん今日元気ないよ。」


麗夜くんのブラウンの瞳が私を見据える。


それでも私は、大丈夫だよと言うんだ。



麗夜くん、ごめんね。




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