涙雨[ﾅﾐﾀﾞｱﾒ]

「麗夜ってば、何挑発にのってんの？
まさかさ、彼氏持ちの先生に惚れたとか。」


「惚れた？
んなわけあるか。
ただムカツクんだよな。
あの男！雫ちゃんを物みたいに言ってたし…」


「まーたしかに、あの男は危険な香りがするよね。
嫉妬深い人って下手をすればDVに走ったりするって聞いたことあるし。」


「DV？まさか…
そんなことされてまで
一緒にいないっしょ？」


「アンタにはわかんないだろーね。
恋ってゆーのは、麻薬と一緒。一度その人にのめり込んだらどんどんはまって行く。なかなかやめられないのよ。
ひなこも麗夜が好きだから、礼司が酷いやつでもやめらんないの。」


「好きとか言われても、ひなこには答えらんないよ。」


「わかってる～
でもさ、麗夜あんまり深入りしない方がいいんじゃない？
あーゆう男は何するかわかんないし～」



そんなこと言われたら、余計気になるっつーの。