涙雨[ナミダアメ]
リビングに戻ると
守はソファーを占領して
くつろいでいた。


「はあ…最悪だ。」


「どうだった?」


「気味悪い、じみーな
家庭教師だった。」


「ハッハッッ!!
それは災難だな。
お前のだいっきらいな勉強とタイプからかけ離れた女の家庭教師で。」


「ったくババアもなんであんなやつを付けるかな。」

「バカタレ!
かわいー先生だとアンタに食われるからよ!!」


「俺の楽しみがなんもねえじゃんよ~」


やる気損失。
せめてかわいー先生だったらやっていけると思ったのに…


しばらくして、


「あの~お風呂ありがとうございました!」


ババアのヤン服を来た
京野先生が風呂から上がってきた。


つか…


「だ…誰?」


さっきの気味悪くてじみーな女がそこにはいない。


綺麗な黒い髪と
白くて綺麗な肌。
目鼻立ちもいい全く別人の女がそこにいた。


つか…俺のタイプにどはまり…


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