涙雨[ナミダアメ]
「雫、またさぼったのか?学校。」


「だって~メイカは、謹慎中でいないしつまんないんだもん~」


秀は、20で数人の仲間と会社を作った。
雫は学校をさぼった時にはよく秀の会社に来ていた。

駆け出しでまだ小さな会社だったけど、雫にとっては最高の居場所だった。


真面目に学校に通えよ。
なんて言っておきながら、秀は自分のところに雫がいることで、安心感を抱いていた。


雫は無自覚だけど、
派手な格好で可愛らしい雫は、男から人気なのだ。


メイカから、学校で雫は
モテモテだとか…
街を歩いていたら、ナンパされたとか…
男関係の話をよく聞いていた為、秀は雫が心配だった。


それと同時に、嫉妬と独占欲がわいていた。


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