涙雨[ナミダアメ]

告白!?

家に帰ると、
雫ちゃんは当然居なくて
変わりに居たのは、ババアだった。


「アンタ、どこ行ってたのよ!!
しかも傷だらけで!」


「まあ、ちょっとな。」


「ちょっとな。
じゃないわよ!!いきなり出てくわ、傷だらけで帰って来るわ一体何があったていうの!」


「話せば長いんだけどさ…俺、雫ちゃん好きなんだわ。」


「はああ!?
ちょ、待ってよ!
好きなんだわって彼女とかにしたいとかそーゆうこと?」


「まあ、そーゆうこと。」


ババアは呆れたようにため息をした。


「わかってる?
京野先生は、アンタの家庭教師で。
アンタは生徒だよ?
しかも先生には彼氏が居るって言うじゃない。



「全部わかってる。
だから覚悟してきたんだよ。」


「そう。
アンタが恋したってわけか。」


「まあな。
叶わないかもしんねえけど、やれるだけやんの。」


まさかババアに、好き宣言するなんて思わなかったけど、何があるかわかんないから。


「協力なんてしてあげないけど、応援してあげるよ」


「おう。
あ、それと俺、K大に決めたから。」


「そっか。」



頑張ってよ~
なんて言われて腹に一発くらわされた。


気合いの一発だと…




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