涙雨[ナミダアメ]
取り囲む女子たちを割って秀に近づいた。


「えーッッ。雫の彼氏だったの!?」


「不釣り合いすぎるー」


一気に冷たい言葉が降ってきた。


「アンタ等、うるせえんだよ!さっさと散れ!」


メイカのヤンキーオーラに女子たちはびびって去っていった。


「秀?どうしたの!?」


「ああ、丁度北海道からさっき戻って来たから、迎えに来たんだ。」


秀は昨日北海道まで出張だった。


「そうなんだ。」


良かった。
秀は機嫌がいいみたいだ。


「これから、みんなで食事なんてどう?」


「みんなでって、メイカも?」


「アタシも!?
ちょうど良かった。昼食べてなかったしお腹空いたんだよ~」


「じゃ、みんなで行こっか!」



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