涙雨[ナミダアメ]

雫の指輪

麗夜side


一体いつになったら
雨はやむんだろうか。


梅雨明け宣言されたはずなのに、相変わらず今日も雨。


ザーザーと降り続けていた。


「雫ちゃん…また泣いてんのか?」


「霧島ー!何ぶつぶつ言ってるんだ!」


ヤベ。


今は授業中だった。


「アンタの授業がつまんなすぎてつい…」


「なんだと!?
お前、授業にやっと出るようになったと思ったら…
ただいるだけじゃ、意味ないんだぞ!」


「だって~雫ちゃんのが
わかりやすいし~」


担任とは相変わらず
相性が悪い。


よし。


ラインしてみよ~


あの電話以来連絡とっていなかったし。




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