涙雨[ナミダアメ]
「バカ!!//」


そう言って雫ちゃんは
体を離した。


「言ったでしょ~。
男として側に居るって。」

「ッッな…」


「ハハ…何てね~。
あーあ…雫ちゃんが結婚か~」


「結婚…したくない…」


「え?」


「なんてわがままだよね…」


「じゃあさ、やめれば?」


「そんなこと…無理だよ。」



「俺が、やめさせてあげるよ。迷ってるんでしょ?」


するりと指を絡め、
指輪に触れた。


「麗夜…くん。」


「キス、していい?」


「へ…?」




俺、相当好きみたいだよ。


雫ちゃんのこと。


「はいストップー!!」


「お前…何でいんだよ!陽平!!」


いいところだったのに、
陽平が来た。



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