ヴァニタス
でも…ね?

私は、このまま武藤さんと夫婦になりたいって思ってる。

もちろん、家政婦として武藤さんのそばにいれるって言うことは嬉しい。

でももう少し言うなら、
「果南ちゃん」

武藤さんが私の名前を呼んだ。

あなたのことをもっと知って、あなたと夫婦になりたい…って思ってる。

「はい」

返事をした私に武藤さんは笑うと、
「スーパーで何かを買ってこようか?」
と、言った。

「えっ…ああ、いいですよ」

返事をした私に武藤さんは嬉しそうに笑うと、
「じゃあ、行こうか」

「はい」

私たちは家からスーパーマーケットへと足を向かわせた。
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