ヴァニタス
ドキドキ…と、私の心臓が鳴っている。
人を好きになったのはもちろんのことだけど、好きな人に告白をするのも初めてだったからだ。
前まではこの心臓の音が伝わったらどうしようと、不安だった。
でも今は、武藤さんにこの心臓の音が伝わって欲しいと思っている。
伝わったら、私が武藤さんに抱いているこの思いが彼に理解してもらえるんじゃないかって、そう思っている。
「武藤さんのことが好きだから、武藤さんと一緒に生きたいんです。
武藤さんと最後まで、一緒に過ごしたいんです。
病気のことも、再発のことも、みんなみんな受け止めて、武藤さんと一緒にいたいんです…」
武藤さんが私を助けてくれたように、今度は私が武藤さんを助けたい。
武藤さんを助けて、武藤さんを支えて行きたい。
「――少しの間だけでいいから、腕を離してくれる?」
武藤さんにそう言われ、私は彼を抱きしめていた腕を離した。
人を好きになったのはもちろんのことだけど、好きな人に告白をするのも初めてだったからだ。
前まではこの心臓の音が伝わったらどうしようと、不安だった。
でも今は、武藤さんにこの心臓の音が伝わって欲しいと思っている。
伝わったら、私が武藤さんに抱いているこの思いが彼に理解してもらえるんじゃないかって、そう思っている。
「武藤さんのことが好きだから、武藤さんと一緒に生きたいんです。
武藤さんと最後まで、一緒に過ごしたいんです。
病気のことも、再発のことも、みんなみんな受け止めて、武藤さんと一緒にいたいんです…」
武藤さんが私を助けてくれたように、今度は私が武藤さんを助けたい。
武藤さんを助けて、武藤さんを支えて行きたい。
「――少しの間だけでいいから、腕を離してくれる?」
武藤さんにそう言われ、私は彼を抱きしめていた腕を離した。