スイートナイト
静香はスーツ姿だった。

その格好から、直前まで帝さんの仕事を手伝っていたようだ。

「久しぶり、静香」

「久しぶりー」

私たちは言いあった。

「先にご飯食べに行かない?

あたし、朝から帝の仕事を手伝ってからお腹がペコペコで」

大げさに手でお腹をなでている静香に、
「うん、いいよ。

どこ食べに行く?」

私はうなずいて答えた。

「この辺りに新しくできた韓国料理店があるんだけど、どう?」

「いいねー、食べに行こう♪」

そう決めると、タリーズを後にした。
< 10 / 186 >

この作品をシェア

pagetop