スイートナイト
『クラブ「Cinderella」 セリナ』

“シンデレラ”…と読むのだろうか?

と言うか、クラブって…。

いわゆる、“キャバクラ”と呼ばれる場所だと言うことは私もわかった。

私はリビングにいる優の方へ向かった。

彼はソファーのうえで眠っていた。

「優!」

私の大きな声に、優は飛び起きた。

「な、何だよ急に…。

ビックリするじゃねーか」

優は何事かと言うように私に視線を向けた。

私は優に歩み寄ると、
「これ、何?」

例のピンク色の名刺を見せた。
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