スイートナイト
炒飯が優の顔にかかった。

ガチャンと、皿の割れる音がワンルームの部屋に響いた。

「自分の身がかわいいから、私を束縛しているんでしょ!?

口では私のためって言ってるけど、本当は自分がかわいいから離婚したくない!

結局はそう言うことじゃないの!」

テーブルをバンと強くたたくと、椅子から立ちあがった。

「静希、ご飯…」

「いらない!」

私はバスルームに逃げ込んだ。

巽に会いたい。

巽に抱きしめて欲しい。

また一緒に…ううん、今度はずっと暮らしたい。
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