スイートナイト
巽は首を縦に振ってうなずくと、
「はい、わかりました」
と、返事をした。

「はい」

私も返事をした。

「店には俺の方から、しばらく欠勤することを伝えておく。

何かあったら、すぐに俺か雫に連絡してくれ」

「わかりました」

巽は返事をした。

「静希さん」

雫ちゃんが私の名前を呼んだ。

「必ず解決します」

強い口調の雫ちゃんに、私は頼もしさを感じた。

「静希」

巽にグイッと肩を引っ張られたかと思ったら、腕の中に閉じ込められた。
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