スイートナイト
次に雫ちゃんと真鶴さんが訪ねてきたのは3日後だった。

「俺たちが思った通りだったよ」

私がテーブルのうえにコーヒーを置いたとたん、真鶴さんが口を開いた。

「セリナは静希さんの旦那、水谷と裏で手を組んでた」

そう言った真鶴さんの横で雫ちゃんがスマートフォンをテーブルのうえに置いた。

「この写真は『Cinderella』のあるキャバ嬢から送られてきたものです」

私と巽はディスプレイを覗き込んだ。

その写真は、優がセリナに封筒を渡しているところだった。

たぶん、封筒の中身は現金が入っているのだろう。

「静希さん、この男性が水谷で間違いありませんね?」

雫ちゃんの問いに、
「はい」

私は首を縦に振ってうなずいた。
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