スイートナイト
「それから、『Cinderella』――いいえ、この街にも2度と顔を出さないで欲しいわ。

たった今、この街の店にあなたの顔と名前を全て流したわ。

あなたは一生この街で働くどころか、暮らすこともできないと思いなさい」

冷たく言い放ったくるみさんに、セリナは両手で顔をおおった。

「それから、あなた」

くるみさんは優に視線を向けた。

優はビクッと躰を震わせた。

「あなたには『Cinderella』を始めとする店への出入りを禁止します。

いいですね?」

「…はい」

くるみさんの言葉に、優は呟くような小さな声で返事した。
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