スイートナイト
その日も巽の仕事終わり。

私はいつものコンビニで、巽を待っていた。

「静希!」

巽が手を振りながらやってきた。

「巽!」

私は彼に歩み寄ると、お互いを確かめあうように抱きあった。

抱きあった後、
「行こうか」

こうして巽の家に行くのが当たり前になった。

「今日はつきあって1ヶ月の日だから、どこかへ飲みに行かない?」

続けて出てきたセリフに、私は嬉しくなった。

「覚えててくれてたんだ、今日が1ヶ月だってこと」

そう言った私に、
「当たり前じゃん。

静希と初めて結ばれた日なんだから、忘れる方がよっぽど間違ってる」

巽はニッと歯を見せて笑った。
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