スイートナイト
「嬉しい…!」
私は巽の腕に抱きついた。
「ハハッ、抱きつかれたら俺すっげー歩きにくいんだけど」
そんなことを言いながらも、巽はどこか満更でもない様子だった。
記念日の日に、優と一緒に過ごした思い出なんてなかった。
彼はいつも仕事、仕事、仕事で…そんなに仕事が大事だったら、何で仕事と結婚しなかったのって思ったくらいだ。
巽の腕に抱きつきながら歩き出した。
「今日飲みに行くところはさ、俺の行きつけの店なんだ。
ボーイズバー『Tears』って言うところ」
話を始めた巽に、私は耳を疑った。
その名前のボーイズバーって、確か…間違いなく、帝さんが経営している店の名前だ。
静香には、私が巽とつきあっていることを言っていない。
最近は電話もメールもなかったし、会う用事もなかったし…。
私は巽の腕に抱きついた。
「ハハッ、抱きつかれたら俺すっげー歩きにくいんだけど」
そんなことを言いながらも、巽はどこか満更でもない様子だった。
記念日の日に、優と一緒に過ごした思い出なんてなかった。
彼はいつも仕事、仕事、仕事で…そんなに仕事が大事だったら、何で仕事と結婚しなかったのって思ったくらいだ。
巽の腕に抱きつきながら歩き出した。
「今日飲みに行くところはさ、俺の行きつけの店なんだ。
ボーイズバー『Tears』って言うところ」
話を始めた巽に、私は耳を疑った。
その名前のボーイズバーって、確か…間違いなく、帝さんが経営している店の名前だ。
静香には、私が巽とつきあっていることを言っていない。
最近は電話もメールもなかったし、会う用事もなかったし…。