オオカミとライオンに挟まれて


初めての学校での授業はあっという間に終了。

お昼の時間になり、私は静かに席を立った。



「あれ?何処行くの、かのんちゃん」


「理事長室!」


「理事長室…?」



雅君に笑顔を向けてから、教室を出た。


朝は直接職員室に向かったから行けなかったけど、実は……

この学校の理事長って、私の叔父なんだよね!




職員室に行くときに隣に理事長室があるのを見た私はルンルンと迷うことなく歩いた。



< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop