オオカミとライオンに挟まれて


恐さが和らいだ所で、マジマジと不良さんを観察。


一重だけど綺麗な形の目。
スッと通った鼻。
整った眉に逞しい体。





…………うん。




イケメン2号だぁ〜〜〜〜〜〜!!



「…じゃなくて。お昼食べなきゃ」



我に返った私は、お弁当を広げ出す。

私お手製の弁当!

料理には自信ありだ!




「お前……ここで食うのか?」


視線はお弁当のまま、私はうん、と頷く。

パクパクと食べてると、フと日陰になった。



「……?」


見上げれば見下ろす不良さん。


眉間には深い皺が寄っている。


「ご機嫌斜めな感じですか?」



ムッツリと口を閉じた不良さんに訪ねると、はあと溜め息が落ちてきた。



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