夜明けのコーヒーには 早すぎる
 「ヒロコ。服ぐらい着て下さいよ」
 「ごめんごめん。わたしも、コーヒー貰える?」
 「勿論。夜明けのコーヒーには早過ぎますが、ね」
 「ふふっ、別にいいよ」
 ヒロコはぼくに歩み寄り、そっと唇を重ねた。
 そして、ヒロコはぼくの名を囁く。
 「トモミ」
 ―と。
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