夜明けのコーヒーには
早すぎる
それ以来、ユラさんにとってスイセイ氏は恩人であると共に、一番の理解者になったのかも知れない。
そして、それはスイセイ氏にとっても同じだったのかも。
この事は、スイセイ氏が自分の事をユラさんに相談しているだろうということを思うと、非常に納得出来る。
そうでなければ、互いのセクシュアリティはともかく、妹のセクシュアリティまで話すとは思えないからだ。
恐らく、スイセイ氏の見合い話を聞いて、ヒロコのこと話してしまったのだろう。
偽装結婚を望むスイセイ氏にとって、自分のセクシュアリティを理解してくれる相手というのが絶対条件だろうし、その点ヒロコはユリさんのセクシュアリティに理解を示していることから、見合い相手として申し分無いと言える。
結局、ヒロコは偽装結婚には応じなかったが、偽装結婚の相手を頼める相手が少ない以上、スイセイ氏が僅(わず)かな可能性に賭けたのも納得出来るというものだ。
とすると、ユラさんが昨夜「ロンド」へ来たのはその件についてだろうか?
いや、だとすればヒロコに会う前に酔い潰れる筈はない。事実、ユラさんはヒロコに会わずに店を出ている。
一体どういうことなのだろうか。
ぼくは更に思考を巡らせる。
そして、それはスイセイ氏にとっても同じだったのかも。
この事は、スイセイ氏が自分の事をユラさんに相談しているだろうということを思うと、非常に納得出来る。
そうでなければ、互いのセクシュアリティはともかく、妹のセクシュアリティまで話すとは思えないからだ。
恐らく、スイセイ氏の見合い話を聞いて、ヒロコのこと話してしまったのだろう。
偽装結婚を望むスイセイ氏にとって、自分のセクシュアリティを理解してくれる相手というのが絶対条件だろうし、その点ヒロコはユリさんのセクシュアリティに理解を示していることから、見合い相手として申し分無いと言える。
結局、ヒロコは偽装結婚には応じなかったが、偽装結婚の相手を頼める相手が少ない以上、スイセイ氏が僅(わず)かな可能性に賭けたのも納得出来るというものだ。
とすると、ユラさんが昨夜「ロンド」へ来たのはその件についてだろうか?
いや、だとすればヒロコに会う前に酔い潰れる筈はない。事実、ユラさんはヒロコに会わずに店を出ている。
一体どういうことなのだろうか。
ぼくは更に思考を巡らせる。