夜明けのコーヒーには
早すぎる
「確かにそうですね。すると、違うのかも知れません」
ぼくはパフェを口に掻き込んだ。
すっかり冷えたので、ホットコーヒーを注文する。
すると、また触発されたのか、ユリさんがホットコーヒーと一緒にホットケーキを注文した。
若いだけあって、良く食べるもんだ。
っと、また老成な思考をしてしまった。
いかんいかん。せめて気持ちだけでも、若さを保たないと。
ぼくがそんな事を考えていると、ユリさんがホットコーヒーを一口啜って口を開いた。
「わたし、少し突飛なことを思い付いたのですが」
「どんなことですか?」
ぼくもホットコーヒーを啜る。
「バツくんがマルさんに手を出さないのは、バツくんが女性だからです」
「ということは、つまり―」
「はい。バツくんは性別を偽って、マルさんと付き合っているということです」
「それは―」ぼくはもう一口ホットコーヒーを啜る。「かなり難しい問題になってきましたね。それが事実ならば、マルさんがバツくんを受け入れるしかない。しかし―」
「そうです。マルさんはバツくんを男性だと思っていますから、マルさんはヘテロセクシュアルです。しかしながら、この機会にレズビアンに目覚めるかも知れません」
ぼくはパフェを口に掻き込んだ。
すっかり冷えたので、ホットコーヒーを注文する。
すると、また触発されたのか、ユリさんがホットコーヒーと一緒にホットケーキを注文した。
若いだけあって、良く食べるもんだ。
っと、また老成な思考をしてしまった。
いかんいかん。せめて気持ちだけでも、若さを保たないと。
ぼくがそんな事を考えていると、ユリさんがホットコーヒーを一口啜って口を開いた。
「わたし、少し突飛なことを思い付いたのですが」
「どんなことですか?」
ぼくもホットコーヒーを啜る。
「バツくんがマルさんに手を出さないのは、バツくんが女性だからです」
「ということは、つまり―」
「はい。バツくんは性別を偽って、マルさんと付き合っているということです」
「それは―」ぼくはもう一口ホットコーヒーを啜る。「かなり難しい問題になってきましたね。それが事実ならば、マルさんがバツくんを受け入れるしかない。しかし―」
「そうです。マルさんはバツくんを男性だと思っていますから、マルさんはヘテロセクシュアルです。しかしながら、この機会にレズビアンに目覚めるかも知れません」