放課後ラプソディー
その身長。

俺よりも低い。

ていうか、ちっちゃ!

実結くらい?

いやそれよりは高いか…

「あ、あの!ありがとうございました!」

玄関まで運ぶのを手伝うと、あとは転がしていけると言ってお礼を何度も言う。

あの機械は、ギターのアンプ?

てことは、軽音部か何かか?

なんかイメージできないな…

そもそもこの高校に軽音部なんてあったっけ?

でも新入生歓迎の部活紹介に出るってことは、先輩!?

あったばかりの彼女の事で、俺の頭はいっぱい。

もしかして、これって…

一目惚れってやつ!?

まさか!

そんなこと、現実でありえるのか!?

でも彼女のことが頭から離れない。

そして何より、また会いたい、話したい。

名前、なんて言うのかな。

何年生なのかな。

なんでアンプなんて運んでたんだろう…

…どうやったらもう一度、会える?

全校生徒、約七百人のこの学校。

そんな中からまた見つけられるのか?

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