放課後ラプソディー
慌ただしくお母さんは出て行った。

駿は今日はバスケ部の朝練がないのか、随分とのんきだ。

ピーンポーン!

チャイムがなり、私は急いで玄関に出る。

「桃、おはよ。」

そこには私と大違い、朝から爽やかなこうちゃん。

「桃姉、おはよ!しゅーん!行こうぜー。」

こうちゃんの後ろにはしょうちゃん。

「姉ちゃん、月謝。忘れてる。」

靴を履いていたら頭の上に封筒を載せられた。

「あ、駿、ありがと!」

戸締まりはしたし、大丈夫だよね!

「行ってきまーす!」



高校までは電車で二駅。

この時間は混むからのろのろしてたら乗り遅れちゃう!

「いよいよ今日から仮入部始まるな。」

「うん!バスケ部いっぱい入りそう?」

「まあ、推薦のやつとかは春休みから練習に来てるし。そっちもいっぱい入るんだろ?」

毎年吹奏楽部には二十人ほどの新入生が入っている。

三年生は夏のコンクールまでで引退だから、少なかったらその後がかなり厳しいんだ
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