放課後ラプソディー
話があるって真剣に言っていたよね。

改まっちゃって何なのかな。

「うん、はっきり言う。…俺、桃が好きだ。」

へ?

そんなの…

「私もこうちゃんが好きだよ?」

そんなの、当たり前だよ。

私にとってこうちゃんは大切な存在で、大好きな人だもん。

「そっか…、でもさ。」

こうちゃんの手が離されたと思ったら、次にその手は私のほっぺに。

「俺の好きと、桃の好きは違うよ。…」

好きが違う?

どういう意味なんだろう。

「何が違うの?」

よくわからない。

「俺は、桃のこと、恋愛感情で好きなんだよ。」

れっ、恋愛感情…!?

そ、それって…

「桃、俺と付き合って、俺の彼女になってください。」

ちょっと待って。

頭が話しの展開についていけてないよ。

えっと、だからこうちゃんが、私を!?

だってこんなにかっこよくて、モテモテで、完璧なこうちゃんだよ!?

私なんてただの幼なじみというポジションのおかげで隣に要られるのに!
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