放課後ラプソディー
「内宮、かわいいよな!でも彼氏いるんじゃん。」

先輩のその一言に打ちのめされた。

やっぱり、桃先輩、星野先輩と付き合って…

「え、内宮に彼氏はいないよ?」

原沢先輩が言った言葉にみんなが顔を上げた。

「まじ!?俺、内宮は星野と付き合ってるって一年の時から思ってたんだけど!」

「だっていっつも仲良く帰ってんじゃん!」

神様はまだ俺を見放していないのか!?

「だって水橋がいってたし、本当だろ。あの二人は家が近所の小さい頃からの幼なじみらしいよ。水橋も含め。


神はまだ俺を見放していなかった!

桃先輩は星野先輩と付きあっていない。

二人は幼なじみ!

何だろ、俺。

正直、すげえ安心した。

まだ俺にも望みがあるってことだよな。

これはこの夏に告白しろってことなんだ、きっと!

よし、俄然やる気が出てきた!

「へえ。内宮彼氏いないんだ。じゃあ俺、狙っちゃおうかな。」

な、なにい!?
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